日本語ボランティアさんに意識していただきたい2つのこと。

   

VuiVuiでは、ボランティアさんの参加条件として、日本語ボランティア養成講座を受けていないとダメ、などの資格や経験などの条件はありません。友達が欲しい、異文化交流がしたい、何か誰かのお役に立ちたいなどの気持ちが大事!それがvuivuiのいいところでもあります。

ただ、ボランティアをする上で、次の2点を少しだけ意識してみたら、きっともっと面白いと思えるんじゃないか、学習者にとっても、ご自身にとってもいい影響があるのではないか?と思うので、ここでシェアしたいと思います。

 

笑顔が大事な理由

「ノンバーバルコミュニケーション(NVC)」とは、皆さんもご存知だと思いますが、言葉以外のコミュニケーションのことを言います。人対人のコミュニケーションでは、言葉によって伝えられるメッセージは全体の35%に過ぎず、残りの65%がNVC、つまり、話しぶり、動作、ジェスチャー、相手との間の取り方などの言葉以外の手段によって伝えられる、と言われています。また別の学者の話ではもっと極端で、なんと7%が言語、38%が音声の特徴、55%が顔の表情によるものであり、この音声の特徴と顔の表情を合わせた93%が非言語によるものである、という驚きの説もあるくらいです!

非言語の具体例を挙げると、次のようなものがあります。
表情、姿勢、仕草、視線、ジェスチャー、声量、話すスピード、声の質、相手との距離、座り方、間の取り方、などなど。。。

「目は口ほどに物を言う」、なんて言いますもんね。

そのくらい、人に与える印象として顔や声、その人から放たれるオーラ、雰囲気、のようなものは重要である、と言えると思います。

vuivuiでは基本的に1対1、もしくは小数グループでの勉強スタイルなので、「対応した最初の人の印象が最も重要になってくる」んですね。

非言語の中でも、私が特に大事だと思っているもの、それは「笑顔」です。
誰でも、初めて話す人、それも1対1で話す相手が笑顔なら安心しますし、そうでなかったら不安になりませんか。安心して話せる環境でなければ、日本語を話したくて来ているのに全然話せなくなってしまいますね。

vuivuiでは、日本語で会話をしたい!という方がとても多いですし、とにかく学習者にたくさん日本語で話をする場にしていただきたいので、ぜひとも話しやすい環境作りを意識していただけたらと思っています。

 

ただ「聞く」のではなく、「聴く」こと

「傾聴」という言葉を聞いたことがあるかと思います。

相手の話をただ適当に聞くのではなく、相手が何を感じ、考え、何を言わんとするかを積極的に聴き、善悪の判断もせず、相手の気持ち、欲求をただそのまま受け入れ、理解しようとする姿勢で聴くことを言います。

なぜこの「傾聴」の姿勢が大事かというと、先ほどからもお話ししていますが、初めて来た人に話しやすい雰囲気を作ること→そういう雰囲気があれば、自分のことを話しやすくなる→私たちは相手のことを理解しやすくなる、コミュニケーションがスムーズに出来ることにつながる、と思うからです。

具体的には、初めて来た人が安心して話せるような温かく受け入れるような雰囲気、笑顔で、相手の表情をよく見ながら、「はい」「えぇ」「そうですか~」などのあいづちを打ちながら、うなずきながら、相手が言った言葉を繰り返したり(オウム返し)、気持ちを汲み取る言葉を伝えながら聴いていきます。話をさせたいからとただ黙って聞くのではなく、「相手の表情、視線、姿勢、声のトーン、言葉の内容、呼吸などに意識を集中して聴く」ことが大事です。

もちろん、私自身もまだまだ出来ていませんが、これを意識するのとしないのとでは、相手の感じ方が違ってくると思います。ぜひとも日頃から意識していただけたら、vuivui全体の雰囲気ももっともっと良いものになっていくのではないかな、と思います!

 

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